iDOOの水耕栽培キット12株を使ってみての感想

202212月に、自宅で水耕栽培をはじめました。昔から切り花は好きだったものの、家庭菜園は完全なる初心者。本当に育てられるのかドキドキしながらiDOOの『水耕栽培キット 12株』を使用して、3種類の野菜を種から育てはじめました。結果、すべての種が発芽し、複数回の収穫に成功!今回はこのとき使用したiDOOの水耕栽培キットを、約3か月使ってみての感想や、気づいたことなどについてお届けします。

iDOOの水耕栽培キット本体について

水耕栽培

まずは水耕栽培キット本体の気になる使い心地や、メンテナンスなどについてレビューしていきます。

セッティング

水耕栽培

説明書の通りに本体パーツを組み立て、種まきまでは30分程度であっという間に完成しました。場所は、家族皆で観察できるよう、リビングに設置。水が入った状態だと本体は結構重いのですが、キッチン(水場)に近かったので、お手入れの際も楽でした。

ポンプの音

ポンプ

ポンプの音ですが、4lの満水時にはほとんど気になりません。水が少なくなってくるとブーンという音がしますが、この音がしてくるとちょうど水を足すタイミングの合図。

根っこが伸びるにつれて、多くの水を吸い上げるようになるので、種や小さな芽の状態のときと比べ、頻繁なスピード(23日に一度)で水を足す必要があります。

水替え・メンテナンス

水耕栽培

洗う際は、ついつい中性洗剤を使ってしまいそうになりますが、それはNG。洗剤を使用するとタンク内の栄養バランスを崩してしまう可能性があるため、必ず水洗いを徹底しましょう。冬場は、1週間経過後も、さほど水の汚れは見られませんでした。

また月に1度の内部のウォーターポンプの洗浄もお忘れなく。毎月月初めや月末など、分かりやすいタイミングを決めておくといいかもしれません。

LEDの光

水耕栽培

リビングに置いたキットは、最初はかなり眩しく感じられ、簡易的なパーテーションを作って囲っていました。しかし次第に慣れて気にならなくなり、途中からそのまま置いています。

LEDライトは野菜モードにすると、赤//青の光が照り、花/果物モードの際には赤/白の光が点灯します。

ちなみに、野菜か花/果物、いずれか現在設定しているモードのボタンをもう一度押すと、10時間連続でオフになり、その後自動的にオンになり通常のサイクルに戻るので、就寝環境で使用する場合には、このように光を一度消すことも可能です。

消耗品について

水耕栽培

キットの内のスポンジと、バスケットラベルは消耗品です。12株のキットの中に最初に入っている量は、スポンジが24個、バスケットラベルが12枚。2回目を植えた今回も最初に入っていたものが使えたのですが、なくなったらまた正規品を購入しようと思います。

リーズナブルな互換品もあるのですが、さまざまなレビューを参考にしたところ、やはりクオリティは断然正規品の方が優っているようです。

またほかのスポンジで手作りする方法もありますが、バスケットは特殊な形をしているため、合わせてカットしたり、種を入れる穴の部分を作ったりする手間などを考慮すると、購入した方がよさそうだと判断しました。

メーカーで消耗品のサブスクサービスもあるので、そちらを検討してみるのもおすすめです。ラベルについては短期間のみ使用なので、アルミホイルなどでも代用できます。私は、2回目は円形のシールに切り込みを入れて代用してみました。

サブスクサービスはこちらから!

https://www.jp.idooworld.com/pages/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

iDOOの水耕栽培キットで育てたものについて

水耕栽培

 

次に実際に水耕栽培キットを使用して育ててみた3種類の植物について、詳しくご紹介します。

種まきのタイミングと室温

関東地方で12月の下旬に種を植えました。説明書によると、最適な育成環境は1530度と記載があります。リビングに置きましたが、当時の室温はエアコンを入れて20度。就寝時にはエアコンは切っていたので、空調がオフの状態だと713度くらいでした。大体720度前後の室内で育てたことになります。

この期間は関東地方でも雪の予報となるほどの寒い日もあったので、やや心配していましたが、育てた「ルッコラ」「レタス」「ほうれん草」の3種類はいずれも無事発芽し、順調に育ってくれました。 

気温が低めでも成功した理由は、やはり水耕栽培キットの安定した光と風、水の循環機能の賜物だと思います。加えて、冬場は室内であっても「ある程度寒さに強い品種を選ぶこと」も大切です。 

レタス

水耕栽培

最初に育てた3種類の中で、芽が出るのが一番早く、もっとも順調に育ってくれたのはレタスです。選んだのは淵が紫色になるのが特徴の、育てやすいサニーレタス。

本当に芽が出るのか心配になるほど小さな種でしたが、芽が出てからはぐんぐん成長して種まきから12か月ごろには、キット内のほかの植物が埋もれるほどめいっぱい茂って、収穫可能に。

外側の葉を少しずつ芽かき収穫して、料理の付け合わせやお肉を巻いて食べたほか、23度一気に収穫し、サラダやナムルなどにして存分に楽しめました。味は程よい苦みと甘みが感じられ、なんといっても獲れたてなのでシャキシャキした食感が最高でした!

 植えてから3か月経つ現在でも、まだ葉は出てきているので迷いましたが、淵の紫色が薄くなり、味もとくに苦みが減った気がするので、思い切って植え替えをすることにします。

ほうれん草

水耕栽培

順調だったレタスに対して、一番苦戦したのがほうれん草です。種は大きかったのですが、なかなか芽が出ませんでした。結局すべて発芽はしたものの、4株植えた中でうまく育ったのは2株。その2株も、植えてから2か月を経過するころにはトウが立ってきてしまいました。

これは最終的にどの程度まで大きくなるのか分からず、収穫のタイミングを逃してしまったせいだと思われます。気温の低さによる影響も考えられますが、もっと頻繁に芽かき収穫できていたら、もう少し長く楽しめたのかもしれません。

とは言え、収穫したものはチャーハンに入れたり、ラーメンのトッピングにしたりして楽しみました。小さめの葉でしたが、しっかりとほうれん草の味が感じられ、おいしくいただきました。

ルッコラ

水耕栽培

一番楽しみにしていたルッコラ。レタスの次に発芽し、すくすくと大きく育ってくれました。成長過程で株を一つにした際、小さなスプラウトの状態でもおなじみのルッコラのゴマの風味が漂ってなんだか感動。 

とくに何の問題もなく、成長し何度もサラダに入れたほか、ピザのトッピングとして上にのせると、途端に本格的な味になりました。こちらも気温の低さのせいか、葉は想像していたものより縮れ気味で味が濃かったです。また、ほのかにピリッとした辛みも感じられました。

ルッコラも2か月を経過するころに中央に太い茎が現れ、トウが立ってきました。トウ立ち後は、さらに辛みが増したため、ここでいったん終了とすることにしました。

栽培期間を通して

定期的な水替えと、水の継ぎ足しという最低限のお世話だけで、はじめての水耕栽培が成功!あんなに小さくて、本当に発芽するのか不安だった種からぐんぐん成長し、12か月というスピードで食べられるまでになるのは、日々観察していてもとても楽しい体験でした。

 また緑が家の中にあると観葉植物のような癒しの存在にもなり、遊びに来た家族や友人の目を楽しませてくれました。成長するにつれて、根っこもどんどん伸びて、最終的にはすべての根っこが絡まって一体になっている様も圧巻!

ところで、根っこの中で水に使っていない部分の「繊毛」を最初はカビだと思い、驚きましたが、調べると根っこの一部だということが分かり一安心。また、トウ立ちについて最初はよく知らず、どんどん大きくなってくる茎部分がLEDライト部分に届くまでになり、最後にはキットの最大の高さを越してしまうほど大きくなってしまいました。

はじめてなので、植物の終わりを見極めるのは難しかったですが、こんな風に調べながら楽しく植物についての知識が得られる点も、水耕栽培キットの魅力だと感じました。 

新たに育て始めた植物

水耕栽培

さて、はじめての水耕栽培は開始3か月でいったん終了とし、新たに「バジル」「ミント」「パクチー」「トマト」の4種類を育てはじめました。前回の種がまだ残っているので「レタス」「ルッコラ」は新たにもう一度植えました。新しく植えた品目について、以下で詳しくご紹介します。

種まきのタイミングと室温

水耕栽培

今回は3月下旬からスタートです。室温はだいぶ上がり、エアコンなしで10度前後〜20度という比較的栽培には適した気温なのではないかと思います。 

バジル

ジェノベーゼソースにしてパスタにかけたり、ピザのトッピングにしたりしたいと思い購入しました。一度家族が庭で育てたことがあったのですが、ほとんど虫に食べられてしまい結局ダメになったようですので、室内でリベンジを目指しています。

ミント

ミントティーにしたり、モヒートなどのカクテルに入れたりして楽しみたいと思い、購入しました。ミントもバジル同様、一度庭での栽培に失敗しているので、水耕栽培ではぜひとも成功させたいです!

パクチー

スーパーで買うとまずまずのお値段なバジル。家で育てられたらエスニック料理など、毎日のレシピの幅が広がるのを期待して購入しました。

ミニトマト

家庭菜園の憧れの一つであったミニトマト。付け合わせに、サラダに、パスタに、煮込みに・・・と、とにかく収穫できたら汎用性が高いので一番楽しみにしています。

まとめ

水耕栽培

「本当に育つのだろうか・・・」と恐る恐るはじめた水耕栽培ですが、iDOOのキットに助けられ、種はすべて発芽!その後何度も収穫を楽しめるくらい大きく成長したので、製品への満足度はとても高いです。

水の量の管理と定期的なメンテナンスさえしっかりと行っていれば、忙しい方にも自信をもっておすすめできます。なにより、手軽に家庭菜園の楽しさを味わえ、収穫までできた!という自信にもつながるので、他の植物にも挑戦してみたくなりました。

2回目として育てはじめた野菜についても、今度どのように成長していくのか観察するのが楽しみです!

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